赤ちゃんとこどもの安全ノート › 10歳〜中学生

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飛び込み

水泳の飛び込み

重大事故は、授業ではなく部活動で起きている

スポーツ庁は、飛び込みによるスタート時に深く入水し、水底に頭部を打ちつける重大事故が起きているとして、通知で注意を促しています。示されている重大事故の例は3件とも中学校の水泳部の活動です。

水泳の比較図。左は危険な例で、スタート台から頭から飛び込もうと前傾しており、プールサイドに指導者がいない。右は安全な例で、水の中を泳いでおり、プールサイドにジャージ姿の指導者が立って見ている 左は危険な例、右は安全な例です。
左:飛び込み台から、指導者なし/右:水の中から泳ぎ、指導者が立ち会う
  • すること:
    部活動で、通知の3つの条件が守られているかを確かめる
    スポーツ庁は、飛び込みによるスタートを行う際は①飛び込みによるスタートが安全に行えるプールであること、②安全に指導できる教師または外部指導者が立ち会い、直接指導すること、③生徒の体力や技能の程度を踏まえた段階的な指導を行うことを求めています。保護者が学校に確認できる形で書かれています。
  • すること:
    飛び込みを行う範囲を知っておく
    スポーツ庁が安全対策を求めている対象は、高等学校の入学年次の次年以降と、水泳部の活動です。それ以外の場面で飛び込ませる指導があれば、学校に確かめます。
  • しないこと:
    「できるから」で段階を飛ばさせない
    通知は正しいスタート技術の習得とその教育が防止の要だとし、日本水泳連盟の「スタートの段階指導」「プール水深とスタートの高さに関するガイドライン」を参考にするよう求めています。段階を飛ばした練習は、この指導と違います。
  • しないこと:
    首を痛めた可能性があるときは、動かさない
    事例はどれも、感覚の異常やしびれから始まっています。その場から動かさず、119番です。本人が「大丈夫」と言っても、その日は水に戻しません。
  • しないこと:
    遊び場のプールや川でも、飛び込ませない
    水深と水底の形が分からない場所では、同じ事故が起きます。学校の指導の対象外だからこそ、家で決めておきます。

スポーツ庁の通知に載っている3件

いずれも中学校、いずれも水泳部の活動中です。

  • 飛び込み台から飛び込み練習を行い、水底で前頭部を打った。顧問が引き上げた際、 生徒はしびれがあり下半身の感覚がない、声を出すのも厳しいと訴えた
  • 飛び込んで着水するまでの意識はあったが、気づいたら水の中だった。 プールの中で意識は戻ったが、体を動かすことができないことに気づいた
  • スタート台からの飛び込み練習の際、プールの底で頭部を強打し、 意識はあるが感覚を失った状態で浮いてきた

いずれも、首から下が動かなくなる形で始まっています。 首を痛めた可能性があるときは、動かさずに119番を呼びます。

この項目の根拠
  • 学校の管理下の災害[令和7年版]概況(日本スポーツ振興センター・PDF)(新しいタブで開きます)
    中学校では「課外指導」中に最も多く災害が発生しており、「課外指導」のほとんどは「体育的部活動」によるものであること。
  • 水泳等の事故防止について(通知)別紙2「水泳の飛び込み事故の防止について」(スポーツ庁・令和6年4月30日・PDF)(新しいタブで開きます)
    飛び込みによるスタート時に、深く入水し水底に頭部を打ちつける重大事故が起きていること。重大事故の例として、中学校の水泳部の活動で飛び込み台から飛び込み練習を行い水底で前頭部を打ち、しびれがあり下半身の感覚がない・声を出すのも厳しい等の訴えがあった事例、飛び込んで着水するまでの意識はあったがその後気づいたら水の中で体を動かすことができないことに気づいた事例、スタート台からの飛び込み練習の際にプールの底で頭部を強打し意識はあるが感覚を失った状態で浮いてきた事例の3件(いずれも中学校)。高等学校の入学年次の次年以降及び水泳部の活動で飛び込みによるスタートを行う際は、飛び込みによるスタートが安全に行えるプールであること、安全に指導できる教師又は外部指導者が立ち会い直接指導すること、生徒の体力や技能の程度を踏まえた段階的な指導を行うことといった適切な安全対策を確実に講じることが必要であること。飛び込み事故の防止には正しいスタート技術の習得とその教育が重要であり、日本水泳連盟の「スタートの段階指導」および「プール水深とスタートの高さに関するガイドライン」も参考にすること。