溺水を防ぐ
友達だけでの川遊び・海
泳げることと、流れの中で生還できることは別
親の同伴なしに水辺へ行くようになります。警察庁は「子供一人では水遊び等をさせず」、保護する責任のある者が付き添うなどして目を離さないことを求めています。大人が付き添わない水辺遊びを前提にしないのが基本です。それでも行かせるなら、行き先と帰る時間と装備を先に決めるほかに手がありません。プールで泳げることは、流れのある川から自力で戻れることを意味しません。
左は危険な例、右は安全な例です。
- すること:海や川では、体のサイズに合ったライフジャケットを着せる
海上保安庁は「自己救命策確保3つの基本」の1つ目にライフジャケットの常時着用を挙げ、「まず、海に浮いていることが重要です。浮かんでいれば、救助の手が差し延べられます」としています。 - すること:流された・溺れたときは「浮いて待つ」
慌てて泳ごうとせず、上の4つの手順で救助を待ちます。家で一度、言わせてみます。 - すること:連絡手段を、水に濡れない形で持たせる
海上保安庁は3つの基本の2つ目に携帯電話等、連絡手段の確保を挙げ、耐水タイプか防水パックに入れた携帯電話を携行するよう求めています。 - すること:行き先と帰る時間を伝えさせ、親の側も確かめる
伝えさせるだけで終わらせません。出発前に服装を見ておき、連絡がつかないときに何時から動くかを、親の側で決めておきます。 - しないこと:助けに飛び込ませない
大声で人を呼び、浮くものを投げるところまでを行動として決めておきます。通報先は、海なら118番(海上保安庁)、川なら119番です。海水浴場の中なら、監視員やライフセーバーに知らせます。 - しないこと:増水のきざしや離岸流のおそれがあるときは入らない
警察庁は、上流で雨が降っているときは泳がない、離岸流岸から沖へ向かって流れる速い流れ。泳いで逆らうと戻れなくなるため、岸と平行に泳いで抜ける。や高波のおそれが高いときは海に入らない、としています。晴れていても急に増水します。
「浮いて待て」の4つの手順
第八管区海上保安本部が、落水や波にさらわれたときの自己救命策として示している手順です。 衣服を着たまま水に落ちたとき、そのままの状態で呼吸を確保し、できるだけ体力を使わずに救助を待ちます。
- 落ち着いて体の力を抜く
- 息を吐くのを我慢する
- 背浮きあおむけで力を抜き、耳を水につけて浮く姿勢。水に落ちたときに呼吸を保って救助を待つための形。になる(このとき、耳は水につける)
- あごを上げ、手足を大の字にする(姿勢を安定させるため)
学習指導要領の改訂で「安全確保につながる運動」が新設され、 小学校は令和2年、中学校は令和3年から適用されています。 学校で習っているはずなので、家で手順を言わせてみると、覚えているかが分かります。
🛍 グッズの選び方
PR- ライフジャケットは、体重に合ったサイズと股下ベルトが必須です。
- 桜マーク国土交通省が型式承認したライフジャケットに付くマーク。浮力などの基準を満たしている。(国土交通省型式承認)のある製品は、浮力と性能の基準を満たしています。
- 防水ケースにスマホを入れておくと、緊急時に連絡できます。
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この項目の根拠
- 令和7年における水難の概況等(警察庁 生活安全局・PDF)(新しいタブで開きます)
令和7年の水難で、中学生以下の水難者は177人、うち死者・行方不明者は27人であったこと。中学生以下の死者・行方不明者27人について、発生場所別に多いのは海12人(44.4%)と河川12人(44.4%)であり、行為別に最も多いのは水遊び11人(40.7%)であったこと。危険箇所の把握として、水泳や水遊びでは水(海)藻が繁茂している場所、水温の変化や水流の激しい場所、深みのある場所等を事前に把握して近づかないこと。的確な状況判断として、風雨・落雷等の天候不良時や上流で雨が降っているなど河川の増水のおそれが高いときには釣りや水泳、中洲や河原でのバーベキューなどを行わないこと、海岸の地形や沖合で台風が発生しているなどにより離岸流や高波が発生するおそれが高いときは海に入らないこと、体調が悪いときは入らないこと。ライフジャケットの活用として、釣りやボート等で水辺に行くときは必ず着用(体のサイズに合った物を選び、正しく着用)すること。遊泳時の安全確保として、危険区域と標示された区域内に入らないこと、遊泳区域以外の水域で遊泳しないこと。保護者等の付添いとして、子供一人では水遊び等をさせず、幼児や泳げない学童等には必ずライフジャケットを着用させ、その者を保護する責任のある者が付き添うなどして目を離さないようにすること。 - もしものときは「浮いて待て!」〜落水や波にさらわれたら〜(第八管区海上保安本部・令和元年7月25日・PDF)(新しいタブで開きます)
「浮いて待て」とは、衣服を着用した状態で海や川に転落するなど水難事故に遭遇した際、そのままの状態で呼吸を確保し、できるだけ体力を使わないように救助を待つことで、生還できる可能性を高める自己救命策であること。ポイントは、(1)落ち着いて体の力を抜く、(2)息を吐くのを我慢する、(3)背浮きになる(このとき耳は水につける)、(4)あごを上げ、手足を大の字にする(姿勢を安定させるため)。一般社団法人水難学会が提唱し、文部科学省の学習指導要領の改訂に伴い小中学生への教育にも取り込まれること。新要領では「安全確保につながる運動」が新設され、小学校が令和2年、中学校が令和3年から適用されること。 - 自己救命策確保3つの基本(海上保安庁)(新しいタブで開きます)
自己救命策確保3つの基本は、1.ライフジャケットの常時着用、2.携帯電話等、連絡手段の確保、3.海のもしもは「118」であること。海中転落してしまったら、まず海に浮いていることが重要であり、浮かんでいれば救助の手が差し延べられること。そのためにはライフジャケットを常時着用しておくことが極めて有効であること。救助機関へ通報するため、耐水タイプ又は防水パックに入れた携帯電話を携行するなど連絡手段を確保すること。海上保安庁の緊急通報用電話番号は局番なし118番(無料)であること。