赤ちゃんとこどもの安全ノート › 1〜2歳

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ショッピングカートからの転落

1〜3歳が7割。けがの8割以上が頭。カートの高さは、危ないとされる高さを超えている

医療機関から寄せられた店舗内の事故295件のうち、ショッピングカート関連が118件と約4割を占めます。6歳以下の108件の内訳は転落が69件(63.9%)で最も多く、年齢は1〜3歳が85件と7割以上。けがの8割以上が頭部から顔面です。

ショッピングカートの乗せ方の比較図。左は危険な例で、買い物かごの部分に入った子どもがかごの縁から身を乗り出して前のめりになり、頭から落ちかけている。大人はカートの横で棚の商品に手を伸ばし、子どものほうを見ていない。右は安全な例で、同じ子どもがカート前方の幼児用座席に両脚を穴に通して座り、ベルトが体の前で留まっている。大人はハンドルを持ち、子どもを見ている 左は危険な例、右は安全な例です。
左:かごの中から身を乗り出す/右:幼児用座席にベルトを締めて座る
  • しないこと:
    幼児用座席以外に乗せない
    かごの中、下段、前の棚。どれも乗せる場所ではありません。2歳6か月が下段に乗っていてカートごと転倒し、右手の親指を開放骨折して手術・入院した事例があります。座席のないカートに座らせて、段差で転落した事例もあります。
  • すること:
    幼児用座席のベルトを毎回締める
    消費者庁は、ベルトやハーネスを確実に装着するよう求めています。短い買い物でも同じです。
  • しないこと:
    座面に立ち上がらせない。かごから身を乗り出させない
    転落69件のうち30件がこの形です。ここから落ちると、危ないとされる高さを超えます。
  • しないこと:
    カートで遊ばせない
    ぶら下がる、押して走る、乗ろうとしてよじ登る。4歳が後方に転倒して脳震盪で入院した事例があります。
  • すること:
    駐車場では、店内より先に降ろす
    3歳8か月が駐車場で高さ約1mのコンクリートに転落し、前額部を3cm切った事例があります。床が硬いほど、同じ高さでもけがが重くなります。

73cmと、実際のカートの高さ

国民生活センターのシミュレーションでは、3歳児の 頭部の転落高さが約73cmを超えると、硬いコンクリートの床に落ちたときに 中程度の頭部損傷(頭蓋骨の骨折、意識喪失を伴う顔の骨折や深い切り傷)の リスクが非常に高くなります。

実際に店舗で使われているカートは、 座面の高さが最大80cm、かごの上端が最大89cmでした。

つまり座面に立ち上がる、かごから身を乗り出すと、 危ないとされる高さを越えます。転落69件のうち30件が、この形です。

🛍 グッズの選び方

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  • 消費者庁はベルトやハーネスを確実に装着するよう求めています。座席にベルトが無い、ゆるい、壊れているカートに当たったときのために、持ち歩けるものを1つ。
  • 肩まで通るものを選びます。腰だけだと、座面に立ち上がる動きを止められません。転落69件のうち30件が、立ち上がりと身の乗り出しです。
  • 撥水や洗えるものだと、食事用の椅子でもそのまま使えます。買い物と外食で兼用できると、かばんに入れっぱなしにできます。
  • 畳んで手のひらに収まる大きさのものを選びます。かさばると持ち歩かなくなり、必要な日に手元にありません。

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この項目の根拠
  • 医療機関ネットワークにみる店舗用ショッピングカートでの子どもの事故─転落時の頭部損傷のリスクが高く、危険です!─(平成28年12月7日・国民生活センター)(新しいタブで開きます)
    2011年度以降に寄せられたスーパーマーケットやショッピングモール等の店舗内での事故情報295件のうち、ショッピングカートに関わる事例は118件と約4割を占めていたこと。年齢別では1歳〜3歳の幼児の事故が85件と7割以上を占めていたこと。6歳以下の子どもの事故108件を内容別にみると「転落」が約6割(69件)と最も多く、立ち上がろうとしたり身を乗り出したときに事故が発生していること(内訳は「立ち乗り・乗り出して転落」30件27.8%、「転落(その他)」39件36.1%)。「転倒」は18件16.7%、「衝突・接触」は16件14.8%、「挟む」は5件4.6%であること。危害部位別では頭部の危害が最も多く、8割以上の事故で「頭全体」(頭部から顔面の範囲)に危害を生じていたこと。3歳児が床と水平な状態で転落したと想定したシミュレーションで、頭部の転落高さが約73cmを超えると、硬いコンクリートの床面に対して転落したときに中程度の頭部損傷(頭蓋骨の骨折や、意識喪失を伴う顔の骨折や深い切り傷など)が発生するリスクが非常に高くなること。製造・販売事業者3者へのアンケートで、実際に店舗で使用するショッピングカートの座面の高さは最大で80cm、カゴの上端高さは最大で89cmであったこと。カートの座面に子どもが立ち上がったり、カゴから外へ顔や半身を乗り出したりした状態から転落した場合、頭部損傷のリスクが高く危険であること。ショッピングカートの幼児用座席以外の部分に子どもを乗せたり、ショッピングカートで遊ばせたりすると危険であり、注意表示等をよく確認すること。1歳8か月がカートから転落して後頭部を打撲し、後頭蓋骨の急性硬膜外血腫で救急搬送された重症事例。3歳8か月が駐車場内で子ども用ショッピングカートから高さ約1mのコンクリートに転落し、右前額部に3cmの裂創を負った事例。2歳6か月がカートの下段に乗っていてカートが転倒し、右手親指を開放骨折して手術・入院した事例。
  • 子ども安全メール Vol.588 ショッピングカートからの転落に注意!(消費者庁)(新しいタブで開きます)
    ショッピングカートの幼児用座席以外に子どもを乗せないこと。ベルトやハーネスを確実に装着すること。ショッピングカートからぶら下がるなど遊ばせないこと。注意表示等をよく確認すること。0歳10か月がショッピングカートから後方に転落し、頭蓋骨を骨折して入院した事例。座席がないショッピングカートに子どもを座らせて買い物していたところ、段差でカートが揺れて転落し頭部を打撲した事例(2歳)。ショッピングカートの約30cmの高さの位置に子どもを座らせて押していたところ、コンクリートの床に転落し鎖骨を骨折した事例(1歳)。ショッピングカートで遊んでいて後方に転倒して後頭部を打撲し、脳震盪で入院した事例(4歳)。