跳ぶ遊び
トランポリン
事故がいちばん多いのは5〜9歳。けがの原因は、1台に2人で跳ぶことと、宙返り
トランポリンパークが増え、家庭用のものも手軽に買えるようになりました。消費者庁に寄せられた事故で、年齢が分かっている34件のうち13件が5〜9歳で、最も多い年齢層です。発生場所は遊戯施設が最多ですが、医療機関からの100件では家庭が31件と、遊戯施設の35件に迫ります。
左は危険な例、右は安全な例です。
- しないこと:1台に2人以上で乗らせない
消費者庁は、1つのトランポリンは1人ずつ使用するよう求めています。2人以上だと、片方が跳んだ反発で相手の着地が崩れます。親子で一緒に跳ぶのも同じで、きょうだいで順番に使わせます。 - しないこと:宙返りをさせない
消費者庁は、いきなり高く跳ぶことや宙返りなどの危険な技はやめるよう求めています。着地のときに首と頭から落ちます。動画を見てまねしたくなる年齢です。 - すること:初めての日は、低く跳ぶところで終わりにする
消費者庁は、安定した姿勢で跳べる低めの高さから徐々に体を慣らすよう求めています。高く跳べるほど、落ちたときの衝撃も大きくなります。 - すること:家に置くなら、落ちる先に何もない場所にする
けがは、枠の外へ落ちることで起きています。壁、家具の角、ストーブから離し、まわりに物を置きません。 - しないこと:「子ども向け」の表示を、安全の保証と読まない
消費者庁は、公式競技用のトランポリンには体操連盟の認定シールがある一方で、その他のトランポリンには規格や基準等はなく、多種多様な製品が流通しているとしています。おもちゃの子供PSCマークPSCマークのうち、主に子どもが使う製品を対象にしたもの。2025年12月に3歳未満向けおもちゃとベビーベッドで、2026年7月にベッドガードとベビーカーで表示が義務になった。国の技術基準への適合と、対象年齢・警告表示の表示が求められる。やSTマーク日本玩具協会の玩具安全基準に適合し、協会が指定した検査機関の検査に合格したおもちゃに付く任意のマーク。3歳未満向けのおもちゃには、決められた小部品の筒に収まる大きさの部品を使えないという規定がある。の対象でもありません。 - すること:施設では、利用規約と禁止事項を先に読む
施設ごとにルールが違います。身長や体重の下限、同時に乗れる人数、禁止されている技が書かれています。消費者庁は、規約と注意事項・禁止事項をよく確認するよう求めています。
報告されている事故の型(消費者庁)
「同じトランポリンで跳んでいた子どもと衝突し、落下。 口の中から大量出血し、歯が抜けた。」(14歳)
「トランポリンで遊んでいて転倒した際に、同じトランポリンで跳んでいた大人に足を踏まれ、 左の太ももを骨折。」(2歳)
「学校のトランポリンで前方宙返りの着地の際に、右膝が右目のまぶたに当たり、 眼球のくぼみ部分を骨折。」(12歳)
「トランポリン使用中に着地に失敗し左手をついたところ、左腕の肘付近を骨折。 骨接合術のため入院。」(12歳)
🛍 グッズの選び方
PR- けがは枠の外へ落ちることで起きています。手すりの付いたものを選びます。姿勢を崩したときにつかまれますが、手すりは落下を防ぐ道具ではありません。そばで見ていることが前提です。
- 耐荷重と適応体重が書かれているものを選びます。消費者庁は、公式競技用以外のトランポリンには規格や基準がないとしています。メーカーの表示しか手がかりがありません。
- 大きいほどよいわけではありません。1台に1人で使うので、直径90〜100cm前後で足ります。それよりも、まわりに物がない置き場所を先に決めます。
- 折りたためるものだと、使わないときに片づけられます。出したままだと、見ていないあいだに乗ります。
- 床にはマットを敷きます。落ちたときの衝撃と、階下への音の両方に効きます。
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この項目の根拠
- 遊戯施設におけるトランポリンでの事故にご注意ください!─骨折や、神経損傷等の重傷例も─(令和2年12月9日・消費者庁・PDF)(新しいタブで開きます)
トランポリンは安全な遊び方を正しく理解していないと、落下や転倒、衝突により骨折や神経損傷等の重大な事故につながることがあること。公式競技や競技のための練習に使用されるトランポリンには国際体操連盟(FIG)または日本体操協会(JGA)のオフィシャル認定シールが添付されている一方で、<strong>その他のトランポリンには規格や基準等はなく、多種多様な製品が流通している</strong>こと。事故情報データバンクに寄せられた40件の発生場所別では遊戯施設が23件(57%)で最も多く、家庭が7件(17%)であったこと。医療機関ネットワーク事業に寄せられた100件では遊戯施設が35件(35%)で最も多く、家庭が31件(31%)であったこと。年齢が判明している34件では5〜9歳の事故が合計13件と最も多かったこと。注意事項として、遊戯施設の利用規約や注意事項・禁止事項をよく確認し、施設のルールを守ること、初めて利用するときは安定した姿勢で跳べる低めの高さから徐々に体を慣らし、いきなり高く跳ぶことや宙返りなどの危険な技はやめること、ジャンプの高さが高くなるほど衝撃が大きくなり転落や墜落によるけがの程度が重くなること、<strong>1つのトランポリンは1人ずつ使用し、同時に2人以上で使用すると衝突するなどしてけがにつながる危険性がある</strong>こと。事例として、同じトランポリンで跳んでいた子どもと衝突して落下し口の中から大量出血して歯が抜けた事例(14歳)、転倒した際に同じトランポリンで跳んでいた大人に足を踏まれて左の太ももを骨折した事例(2歳女児・中等症)、学校のトランポリンで前方宙返りの着地の際に右膝が右目のまぶたに当たり眼球のくぼみ部分を骨折した事例(12歳男性・中等症)、トランポリン使用中に着地に失敗し左手をついて左腕の肘付近を骨折し骨接合術のため入院した事例(12歳男性・中等症)。 - 学校の管理下の災害[令和7年版]概況(日本スポーツ振興センター・PDF)(新しいタブで開きます)
令和6年度に医療費を給付した災害の発生状況。小学校では「休憩時間」に最も多く発生し、全体の約半数を占めていること。運動種目別では「跳箱運動」が20.2%で最も多く、次いで「バスケットボール」「マット運動」「サッカー・フットサル」が多いこと。部位別では「手・手指部」が最も多く、次いで「足関節」「眼部」「頭部」が多いこと。