やけどを防ぐ
炊飯器・電気ケトル・ストーブ
床に置いた炊飯器の蒸気で、0歳8か月が手に深いやけどを負っている
手が届くようになると、やけどの原因は火よりも熱い液体と蒸気に移ります。炊飯器も電気ケトルも、つかまり立ちで手の届く高さにあります。
左は危険な例、右は安全な例です。
この時期に手が届くようになる熱源
| 炊飯器・電気ポットの蒸気口 | 蒸気は吹き出し口で100℃近くになります。床や低い台に置かない。上の囲みの事例がこれです。 |
|---|---|
| やけどをしてしまったら | すぐに10分以上冷やします。手順は、0〜3か月タブ「やけどを起こすもの」の囲み「やけどをしてしまったとき」にまとめました。 |
| 電気ケトル | 0歳児が電気ケトルを引っ張り、100℃の熱湯で入院した事例があります。本体が届かない場所にあっても、電源コードを引っ張って倒すことがあります。 |
| 加湿器の蒸気 | 11か月の男の子が、加湿機能付きのセラミックヒーターの蒸気吹き出し口に手を触れて指にやけどを負っています。 |
| テーブルの上の汁物・飲みもの | 1歳児が、高さ約30cmの台の電気ポットにつかまり立ちして95℃の熱湯を浴びた事例があります。熱いものは、テーブルの奥側に置きます。 |
| ストーブ・ファンヒーターの吹き出し | 床に置くタイプの暖房器具は、安全柵で囲います。 |
- すること:炊飯器・電気ケトル・電気ポットを、コードごと手の届かない場所へ移す
本体が届かない場所にあっても、電源コードを引っ張って倒すことがあります。コードも含めて届かない位置にします。 - しないこと:調理中は、台所に子どもを入れない
つかまり立ちでコンロのつまみには手が届きます。鍋を持って振り向いた先に子どもがいる状態もつくらないよう、台所の入口に柵をつけます。傷害速報の事例でも、侵入防止の柵が設置されていませんでした。 - すること:ストーブ・ヒーターは柵で囲う
柵が熱源に近いと柵そのものが熱くなり、触れた手がやけどします。取扱説明書にある可燃物からの離隔距離の、さらに外側に置きます。 - しないこと:テーブルクロスを使わない
縁から垂れた布につかまり立ちで手をかけると、上の食器ごと手前に引き倒します。ランチョンマットも、天板から出ている分をつかまれます。 - すること:炊飯器を床で使うなら、使うあいだは子どもを別の部屋に
置き場所を変えられない家もあります。その場合は、炊飯しているあいだだけでも、子どもと蒸気のあいだに戸か柵を入れます。
何が起きたか(日本小児科学会 傷害速報 No.152)
0歳8か月の女の子が、右手に深いやけどを負いました。 はいはいができ、最近つかまり立ちができるようになったところでした。
炊飯器は、炊飯するときだけ台所の床に置いて使っていました。 玄関、台所、リビングのあいだには戸がなく、侵入防止の柵も設置されていませんでした。 母親が1分間目を離したあいだに、 炊飯器の蒸気に手をかざして受傷しています。
炊飯中の蒸気は、吹き出し口で100℃近くあります。 手をかざすだけで、深いやけどになります。
🛍 グッズの選び方
PR- ストーブガードは熱源から距離がとれる大きさを選びます。柵自体が熱くなる位置では意味がありません。
- 置くだけ(自立式)だと、賃貸でも設置できます。
- レンジガードはコンロの奥と左右を囲う高さのあるものを選びます。油はねだけでなく、鍋の柄に手が届きにくくなります。
- 台所に入れないほうが確実です。ゲートは出入りの多い場所なので、開け閉めのしやすさで選びます。固いと使わなくなります。
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この項目の根拠
- 傷害速報 No.152 炊飯器の蒸気による右手の熱傷(日本小児科学会・PDF)(新しいタブで開きます)
0歳8か月の女児が、はいはいが可能で最近つかまり立ちができるようになった段階で、炊飯時のみ台所の床に置いて使用していた炊飯器の蒸気に手をかざして受傷し、右手深達性II度熱傷を負った事例。玄関、台所、リビングの間には戸はなく、侵入防止柵も設置されていなかったこと。母が1分間目を離した間に発生したこと。 - Vol.565 電気ケトルやポット、炊飯器でのやけどに注意しましょう!(消費者庁)(新しいタブで開きます)
0歳児が電気ケトルを引っ張り100度の熱湯で入院した事例、1歳児が高さ約30cmの台の電気ポットにつかまり立ちし95度の熱湯を浴びた事例、1歳児がキッチンの床の炊飯器の蒸気でやけどをした事例。本体が届かない場所にあっても、電源コードを引っ張って転倒することがあること。 - 家庭内で起きる乳幼児の思わぬ事故に注意 ~倒れるもの、高温のものは乳幼児の周りから遠ざけて~(製品評価技術基盤機構・PDF)(新しいタブで開きます)
11か月の男児が加湿機能付セラミックヒーターの蒸気吹き出し口に手を触れ、指にやけどを負った事例。1歳の男児が炊飯中の電気炊飯器を倒してふたが開き、内容物がかかって重度のやけどを負った事例。 - 子どもを事故から守る!事故防止ハンドブック(消費者庁・PDF)(新しいタブで開きます)
炊飯器や電気ケトルなどは、コードも含め子どもの手の届かない場所に設置すること。電気ケトルなどにつかまり立ちをしたり、コードを引っ張ったりして倒しやけどをすること。床に置くタイプの暖房器具は、子どもの手が届かないよう安全柵などで囲むこと。テーブルクロスやランチョンマットは、子どもが引っ張ってその上に載った容器を倒す原因になりやすいので使わないようにすること。キッチンにゲートを設置して子どもがキッチンに入れないようにすること。