使わない選択
歩行器は、使う必要があるか
東京都の調査で73件のヒヤリ・ハット。7か月で玄関の段差から落ちた事例がある
買う前に、一度考えることです。歩行器に乗ると、脚で床を蹴った力がそのまま車輪に伝わり、はいはいより速く、自分では止まれない速さで進みます。東京都の調査では、歩行器に関するヒヤリ・ハットが73件集まっています。
左は危険な例、右は安全な例です。
- しないこと:どうしても使うなら、階段の降り口・玄関の段差・ベランダの出入口の近くでは使わない
製品安全協会のSG基準は、これらを「転落・転倒の恐れのある場所」として、使用しないよう製品に表示することを義務づけています。敷居や座布団などの障害物のない場所を選ぶこと、ストーブやアイロンなど危険物の付近で使わないことも同じ基準にあります。 - しないこと:乗せたまま、同じ部屋から出ない
動ける範囲が大人の予想より広く、短いあいだに台所や玄関まで達します。SG基準も、乳幼児が予想外の行動をとることがあるため目を離さないよう求めています。 - すること:床で自由にはいはいさせる
つかまり立ちと伝い歩きは、床で自分の体を支える動きの積み重ねで進みます。器具で立たせる必要はありません。
集まった事例(東京都 ヒヤリ・ハット調査)
0〜6歳の子をもつ都民3,000人への調査で、歩行器の事例が73件集まりました。 「歩行器で移動、遊んでいて」が21件、「段差、コード等で」が20件、 乗り降りに関するものが22件です。
挙げられている例です。 「腰がすわった7か月過ぎに、歩行器に乗って後追いをして玄関まで来て、 玄関の段差から落ちて顔をケガした」。 「配線コードに引っ掛かって転倒」。 「勢いよく駆けて行って、開いていたベランダにつながる窓から出てしまい転んだ」。
後追いが始まる月齢です。親のほうへ行こうとして、速く進める道具に乗っている、 という組み合わせになります。
この項目の根拠
- ヒヤリ・ハット調査「乳幼児の転落・転倒による危険」(東京都生活文化局消費生活部・PDF)(新しいタブで開きます)
0〜6歳の子をもつ都民3,000人への調査で、歩行器に関する事例が73件集まったこと。「歩行器で移動、遊んでいて」が21件、「段差、コード等で」が20件、歩行器の乗り降りに関する事例が22件であったこと。「腰がすわった7か月過ぎに、歩行器に乗って後追いをして玄関まで来て、玄関の段差から落ちて顔をケガした」「配線コードに引っ掛かって転倒」「勢いよく駆けて行って、開いていたベランダにつながる窓から出てしまい転んだ」という事例。 - 乳幼児用歩行器の認定基準及び基準確認方法 SG基準 S0002(製品安全協会・PDF)(新しいタブで開きます)
乳幼児用歩行器のSG基準で、危険な場所(ストーブやアイロンなど危険物の付近、階段の降り口やベランダの出入口、玄関の段差、凸凹のある床面等転落・転倒の恐れのある場所など)では使用しないことの表示を製品に義務づけていること。敷居や座布団等の障害物のない場所を選ぶこと。乳幼児が予想外の行動をとることがあるため、保護者は目を離さないこと。