ベッドガードは、この時期には使えない
想定されている使用年齢は18か月から60か月。消費者庁は18か月未満に絶対に使わないよう求めている
寝返りが始まると、大人用ベッドからの転落が心配になり、ベッドガード(ベッドフェンス)を探し始めます。しかし想定されている使用年齢は生後18か月から60か月で、消費者庁は18か月未満の乳幼児には絶対に使用しないよう求めています。しっかり固定しても、すき間に挟まるおそれがあるからです。この時期の転落対策は、ガードを足すのではなく、寝る場所を替えることになります。
左は危険な例、右は安全な例です。
- しないこと:18か月未満では使わない
想定されている使用年齢は生後18か月から60か月で、60か月という上限もあります(1〜2歳タブ「ベビーベッドから大人用ベッドへ」)。転落が心配だからという理由で、下限より早く使い始めません。 - すること:この時期の転落対策は、寝る場所を変えること
大人用ベッドで寝かせるのをやめ、柵のあるベビーベッドに移します。ベッドガードを足すのではなく、寝床そのものを替えます。 - すること:18か月を過ぎて買うときは、設置後に自分ですき間を確かめる
製品安全協会の認定基準は、マットレスへの固定は試験していますが、危険なすき間ができないことを確かめる試験は入っていません。マークがあっても、設置したあとで自分ですき間を確かめます。 - すること:買うときは、子供PSCマークと対象年齢の表示を見る
2026年7月から、ベッドガードは子供PSCマークPSCマークのうち、主に子どもが使う製品を対象にしたもの。2025年12月に3歳未満向けおもちゃとベビーベッドで、2026年7月にベッドガードとベビーカーで表示が義務になった。国の技術基準への適合と、対象年齢・警告表示の表示が求められる。の対象になりました。国の技術基準への適合と、対象年齢・警告表示の表示が義務になりました。ただし施行から1年間は経過措置で、マークのない製品も売られています。 - しないこと:口コミやランキングだけで寝具を選ばない
事例の製品も、口コミで買ったものでした。ランキングや口コミに対象年齢は書かれていないので、商品ページの対象年齢の欄を自分で見ます。
何が起きたか(日本小児科学会 傷害速報 No.70)
セミダブルベッドに、ネット通販で購入したベッドガードを装着して寝かせていた 0歳6か月の赤ちゃんが、呼吸ができない状態で見つかりました。 寝返りするようになり転落防止のため、友人からの口コミで購入した製品でした。 この子は意識が戻って退院しましたが、委員会はこれを乳幼児突発性危急事態(ALTE)に相当するとし、 窒息が原因となった可能性も否定できないとしています。
委員会は、どう起きたかを次のように説明しています。 あおむけに寝かされていた子が寝返りをしてベッドガードにもたれかかり、 その重みでガードが横にずれて広いすき間ができた。 そのすき間にうつ伏せで半身がはまり込んで動けなくなり、 顔がマットレスで覆われた、あるいは胸が挟まれて呼吸ができなくなった、というものです。
米国でも、2000年から2010年までにベッドガードに関連する事故情報が132件報告され、 うち13件が死亡例でした。3件は同じように、大人用ベッドに付けたガードが横にずれて すき間に挟まれたものでした。国内でも、ベッドガードとマットレスとのあいだのすき間で 幼児が死亡した事例があります。
製品安全協会は、適用年齢を制限しているにもかかわらず実際には0歳児を寝かせている例が 散見され、死亡事故も0歳児が多いとしています。 米国消費者製品安全委員会の職員は、乳児を成人用ベッドに寝かせることを一切推奨していません。
🛍 グッズの選び方
PR- この時期に買うべきなのはベッドガードではなく、柵のあるベビーベッドです。
- 床板の高さを下げられるものだと、つかまり立ちの時期まで使えます。
- 部屋が狭いときは、折りたためるタイプや、サイズの小さいミニベッドという選択もあります。
- マットレスはベッドの内寸に合うものを選びます。小さいものを入れると、周りにすき間ができます。
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この項目の根拠
- Injury Alert No.70 ベッドガード使用時の窒息(日本小児科学会・PDF)(新しいタブで開きます)
セミダブルベッドにネット通販で購入したベッドガードを装着して寝かせていた0歳6か月が、呼吸ができない状態で見つかった事例。寝返りするようになり転落防止のため友人からの口コミで購入したこと。委員会はこれを乳幼児突発性危急事態(ALTE)に相当するとし、不整脈を含む内因性疾患の可能性は否定できないとしつつ、窒息が原因となった可能性も否定できないとしていること。寝返りでベッドガードにもたれかかり、重みでガードが横にずれてすき間ができ、そのすき間にうつ伏せではまり込み、顔がマットレスで覆われたか胸が挟まれて呼吸ができなくなったという説明。米国で2000年1月から2010年3月末までにベッドガード関連の事故情報が132件報告され、うち13件が死亡例で、3件は大人用ベッドに装着したガードが水平方向にずれてすき間に挟まれたものだったこと。ベッドガードには柵状のすき間で頸部を絞扼する危害、柵を超えて転落しより高い位置から受傷する危害もあること。製品に生後18か月未満には絶対に使用しない旨の表示があること。 - みんなの消費安全ナビ Vol.689 乳幼児用ベッドガードとベビーカーを購入する際には「子供PSCマーク」の表示を確認しましょう!(消費者庁)(新しいタブで開きます)
乳幼児用ベッドガードについて、18か月未満の乳幼児には絶対に使わないこと。マットレスとベッドガードに隙間があると挟まれて窒息するおそれがあること。令和8年(2026年)7月8日に乳幼児用ベッドガードとベビーカーが子供PSCマークの対象製品として追加され、乳幼児用ベッドガードについては施行の日から1年間、ベビーカーについては施行の日から2年間の経過措置期間があること。国の技術基準に適合し、対象年齢や使用上の注意に関する警告表示をすることが必要になったこと。 - 幼児用ベッドガードの基準改正(案)について(一般財団法人製品安全協会・PDF)(新しいタブで開きます)
ベッドガードを乳幼児の睡眠用具として使用する場合、ベッドガードとマットレスの間に乳幼児が挟み込まれて窒息するリスクがあること。米国消費者製品安全委員会(CPSC)の職員は乳児を成人用ベッドに寝かせることを一切推奨していないこと。適用年齢を制限しているにもかかわらず実際には0歳児を寝かせている事例が散見され、死亡事故も0歳児が多いこと。国内においてもベッドガードとマットレスとの間の隙間で幼児が死亡した事例があること。SG基準には製品がマットレスにしっかりと固定されていることを確認する試験はあるが、危険な隙間ができないことを確認する試験が入っていないこと。危険な隙間ができないことを確認する要件の追加が、基準改正のポイントとして挙げられていること。 - 子どもの転落事故に注意!─住環境や発育・発達に応じた事前の対策を─(消費者庁・PDF)(新しいタブで開きます)
大人用ベッドに取り付ける幼児用ベッドガードは、生後18か月未満の乳幼児には絶対に使用しないこと。しっかりと固定しても子どもがすき間に挟まるおそれがあること。製品購入前に子どもがその製品の対象月齢か確認し、購入後は取扱説明書や注意表示を使用前によく確認すること。 - 11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間です(令和7年10月31日・こども家庭庁・PDF)(新しいタブで開きます)
できるだけベビーベッドに寝かせ、転落しないように柵は常に上げ、頭や身体がはさまれないよう周囲の隙間をなくすこと。