熱中症を防ぐ
ベビーカー・抱っこひもの暑さ
ベビーカーの座面は地面に近い。ブランケットで覆わない
気温は地上150cmの高さで測りますが、晴れた日は地面に近いほど気温が高くなります。環境省のマニュアルでは、東京都心の気温が32.3℃だったとき、幼児の身長にあたる50cmの高さでは35℃を超え、5cmの高さでは36℃以上でした。ベビーカーの座面はこの高さにあります。抱っこひもでは、密着した胸と背中に大人の体温が伝わり続けます。
左は危険な例、右は安全な例です。
- すること:真夏の日中(10〜15時)の外出をずらす
紫外線がいちばん強いのは10時〜14時ですが、気温は昼過ぎに上がるので、夏は15時までを目安にします。朝のうちか夕方に用事をまとめます。この時間に外へ出る用事は、受診と、ずらせない予定だけにします。 - すること:幌を開けて、顔色と汗のかき方を見る
環境省は、顔が赤くひどく汗をかいているときは体の内部の温度がかなり上がっていると考えて、涼しい場所で十分に休ませるよう求めています。 - すること:暑そうだと思ったら、涼しい場所へ移して衣服をゆるめる
首の付け根の両側、わきの下、脚の付け根を冷やすと、皮膚のすぐ下を流れる血液を冷やせます。授乳やミルクで水分をとらせます。呼びかけへの反応がおかしいとき、吐き気を訴えるか吐いたときは、口から飲ませません。環境省は、これらの場合は口から水分を飲ませず、病院に搬送するよう求めています。119番に通報します。 - しないこと:ブランケットでベビーカーを覆って日よけにしない
内部に熱がこもります。通気性のある日よけを使います。 - すること:抱っこひもから降ろしたら、背中に手を入れて汗を確かめる
密着している背中と胸は、外から見えません。服が湿っていたら着替えさせ、涼しい場所で休ませます。 - すること:真夏は、日陰を通れる経路ならベビーカーにする
抱っこひもは大人の体温が伝わり続けます。ベビーカーは幌と風通しで温度を下げられますが、座面は地面に近く、日なたを通るしかない経路では照り返しを受け続けます。経路で選びます。
🛍 グッズの選び方
PR- 背中側に敷く送風シートや保冷シートは、熱がこもりやすい背中を直接冷やせます。保冷剤はタオルで包み、肌に直接当てません。
- ファン付きのシートは、対象月齢の下限を確かめます。新生児から使えるものがあります。
- 抱っこひも用のケープは、首がすわってから使えるものが多くなっています。対象月齢を確かめます。
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この項目の根拠
- 熱中症環境保健マニュアル「高齢者と子どもの注意事項」(環境省・PDF)(新しいタブで開きます)
気温が高い日に散歩等をする場合、身長の低い幼児は大人よりも危険な状態になること。その理由は晴天時には地面に近いほど気温が高くなるためで、通常気温は150cmの高さで測るが、東京都心で気温が32.3℃だったとき幼児の身長である50cmの高さでは35℃を超え、さらに地面に近い5cmの高さでは36℃以上だったこと。大人が暑いと感じている時は幼児はさらに高温の環境にいることになること。子どもを観察したとき、顔が赤くひどく汗をかいている場合には深部体温がかなり上昇していると推察できるので、涼しい環境下で十分な休息を与えること。幼児は衣服の選択・着脱に関する十分な知識を身につけていないため、保護者が熱放散を促進する適切な服装を選択し、環境条件に応じて衣服の着脱を適切に指導すること。 - 熱中症環境保健マニュアル「熱中症を疑ったときには何をするべきか」(環境省・PDF)(新しいタブで開きます)
熱中症を疑ったときの現場での応急処置として、風通しのよい日陰やクーラーの効いた室内等へ避難させること。軽症・中等症では涼しい場所に移し、衣服を緩め、水分と塩分を補給すること。皮膚を濡らしてうちわや扇風機で扇ぐ、氷やアイスパックなどで冷やすこと。前頚部の両側、腋窩部、鼠径部に広く当てて皮膚直下を流れている血液を冷やすことが有効であること。呼びかけや刺激に対する反応がおかしい、答えがない(意識障害がある)ときは誤って水分が気道に流れ込む可能性があるため、口から水分を飲んでもらうのは禁物であること。最初から症状が強い場合、嘔吐・吐き気などで水分補給ができない、処置をしても症状がよくならない場合には病院に搬送すること。