頭と首を守る
首がすわっていない赤ちゃんの抱っこ
頭・首・背中を一直線に支える。スリングは顔がつねに見える状態で
首がすわるのは生後3〜4か月ごろ。それまでは体重のうち頭の占める割合が大きく、支えを外すと頭が後ろや横にガクンと倒れます。「頭・首・背中を一直線に、おしりごと支える」が合言葉です。
首とおしりの下に手を入れる
あおむけに寝ている赤ちゃんの、頭と首の下に片手をそっと差し入れます。もう片方の手はおしりの下へ。
両手で支えたまま持ち上げる
頭が後ろに倒れないよう気をつけながら、自分の胸の高さまで両手でゆっくり持ち上げます。
頭をひじの内側へ移し、おしりを支える
頭を自分のひじの内側に預け、前腕で首から背中までが一直線になるように支えます。空いた手でおしりを支えると、体重が腕全体に乗って安定します。
抱けたら、顔まわりを確かめる
あごと胸のあいだにすきまがあるか。頭が体より少し高くなっているか。顔が見えているか。この3つを確かめます。あごが胸に埋まると気道が折れます。
- すること:たて抱きは、片手で首の後ろ〜頭、もう片方でおしりを支える
肩にもたれさせると、赤ちゃんの体を面で支えられて安定します。 - すること:あごが胸についていないか
あごが胸に埋まると気道が折れて、呼吸がしにくくなります。顔がいつも見える向きにします。 - すること:脚はM字に曲げられる姿勢で
両脚をまっすぐ伸ばして締めつける抱き方は、股関節に負担がかかります。 - しないこと:首がすわるまで「高い高い」はしない
落として頭を打つ事故が起きています。 - しないこと:片手で抱いたまま、他の作業をしない
片手で抱いているとき、赤ちゃんを支えているのは腕一本です。つまずく、手が滑る、画面に気を取られる。どれでも頭から落とします。熱い飲み物は下ろしてから持ち、階段は手すりを使える状態で降ります。 - すること:スリングでは、赤ちゃんの顔がつねに見える状態にする
国内で、生後2か月の赤ちゃんがスリング一枚の布や幅広の帯を肩から斜めにかけ、布のたるみの中に赤ちゃんを寝かせる抱っこ具。内で心肺停止になった事例が報告されています。米国では過去20年のスリング一枚の布や幅広の帯を肩から斜めにかけ、布のたるみの中に赤ちゃんを寝かせる抱っこ具。による乳児死亡14件のうち12件が4か月未満でした。スリング一枚の布や幅広の帯を肩から斜めにかけ、布のたるみの中に赤ちゃんを寝かせる抱っこ具。内で頭と首が曲がって気道がふさがる、体が前屈して胸が広がらない、といった機序が考えられています。
🛍 グッズの選び方
PR- 新生児から使うなら、そのまま新生児に使えるものか、体を底上げする新生児用のクッションが付いてくるものを選びます。頭と首を支える部分が要ります。
- 脚がM字に開く構造を選びます。IHDI国際股関節異形成協会。赤ちゃんの股関節に無理のない抱き方・包み方の製品を hip-healthy として認定している。(国際股関節異形成協会)が hip-healthy と認めた製品は、メーカーサイトに表示があります。
- 対象月齢・体重の下限を必ず確認します。下限を下回る時期には使いません。
- 装着に不安があるうちは、バックルが前で留められるものだと、背中で手探りしなくて済みます。
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この項目の根拠
- 赤ちゃんの股関節脱臼 ─ 正しい知識と早期発見のために(日本小児整形外科学会)(新しいタブで開きます)
よこ抱っこやスリングは股関節が内股に閉じやすく、股が開くよう注意が必要なこと。 - 赤ちゃんを揺さぶらないで ─ 乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)を予防しましょう(日本小児科学会 監訳・PDF)(新しいタブで開きます)
「高い、高い」は落下によるけがの危険があるのでしない。 - 抱っこひもからの転落に注意!(東京都 生活文化局・PDF)(新しいタブで開きます)
抱っこひも使用中の転落事故の発生状況。 - Injury Alert No.71 自転車運転中の保護者に背負われた状態から転倒時に放出され重症頭部外傷を負った乳児(日本小児科学会・PDF)(新しいタブで開きます)
自転車運転中の保護者に背負われた生後5か月の乳児が、転倒時に放出されて重症頭部外傷を負った事例。 - Injury Alert No.19 子守帯(スリング)内での心肺停止(日本小児科学会・PDF)(新しいタブで開きます)
生後2か月の乳児がスリング内で心肺停止になった事例。米国消費者製品安全委員会の警告(過去20年のスリングによる乳児死亡14件のうち12件が4か月未満)。国民生活センターが2010年に、過去10年間でスリングからの転落による乳児の頭蓋内損傷など64件の事故報告があるとして注意を呼びかけたこと。子どもの顔がつねに見えている状態で使用する必要があること。死亡原因としてスリング内での頭頸部屈曲による上気道閉塞、体部前屈による胸郭拡張制限などが考えられていること。