赤ちゃんとこどもの安全ノート › 0〜3か月

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どこからが危険か

揺さぶられっ子症候群は、どれくらいから危険か

泣きやまずイライラしたときに起こる。普通のあやしの揺れでは起こらない

揺さぶられっ子症候群(SBS)は、泣きやまない赤ちゃんを前に、世話をしている人がイライラし、何とか泣きやませようと激しく揺さぶったときに起こります。日本小児科学会が監訳したパンフレットも「特に、子どもが泣きやまないときによく起こります」と書いています。一方、首と体を支えた普通のあやしや寝かしつけの揺れでは起こりません。危険なのは、頭が前後にガクガクと振られる、まったく別の動きです。

揺さぶられっ子症候群の比較図。左は危険な例として、支えのない赤ちゃんの頭が前後に激しく振られている様子。右は安全な例として、首と頭を支えて赤ちゃんをゆっくり上下にゆらすあやし方 左は危険な例、右は安全な例です。
左:頭が前後に振られる危険な揺れ/右:支えのあるゆっくりした揺れ
  • すること:
    抱っこでゆらゆら、ゆっくりした縦揺れ・横揺れ
    首と体を支えていれば、寝かしつけのこの動きで揺さぶられっ子症候群は起こりません。
  • すること:
    ひざの上でポンポンさせる
    日本小児科学会のパンフレットは、こうした通常のあやし行為では脳が頭蓋骨の内側に打ちつけられるような力は発生しないと明記しています。
  • しないこと:
    頭が前後にガクガクと振られる動きをさせない
    これが揺さぶられっ子症候群を起こす動きです。目安として、1秒間に2〜3往復以上の揺さぶりを5〜10秒続けると起こるとされています。
  • しないこと:
    泣きやませようとして、肩をつかんで揺すらない
    イライラしたときに起きがちです。危険なのは「強さ」より、頭が支えられていない速い往復運動です。
  • しないこと:
    首がすわる前に「高い高い」をしない
    「高い高い」で揺さぶられっ子症候群が起こるわけではありませんが、落として頭を打つ事故があるため、しないよう勧められています。
  • しないこと:
    放り投げる、ぐいと押す、揺らしてからベッドに投げ出す、をしない
    揺さぶりと組み合わさって重い頭部損傷につながります。

揺さぶられた赤ちゃんに何が起きるか

赤ちゃんは頭が重く、首の筋肉が弱いため、揺さぶられたときに自分の力で頭を支えられません。 その結果、頭蓋骨の内側に脳が何度も打ち付けられ、脳の周りや脳の中に出血が起こります。

現れる症状は次のとおりで、揺さぶった直後に出るとはかぎりません。

  • 元気がなくなる/機嫌が悪くなる
  • 傾眠傾向(すぐに眠ってしまう状態)
  • 嘔吐(ウイルス感染による嘔吐症と間違われやすい)
  • けいれん
  • 呼吸困難
  • 意識障害(呼んでも応えない)
  • 昏睡(強く刺激しても目を覚まさない状態)

症状が軽い場合は、「カンの強い子ども」「食の細い子」「むずがる子ども」と見間違われるほど似ています。 揺さぶった心当たりを伝えないと、医師は別の病気を疑い、診断が遅れます。 受診するときは、何があったかを医師にそのまま伝えてください。

泣きやまなくて、自分が限界だと感じたら

次の対処は、公的な資料ですすめられているものです。

  • 深呼吸をして10数える
  • 柵付きのベビーベッドなど安全な場所に赤ちゃんをあおむけに寝かせ、部屋を出て、ひとりで泣かせておく(5〜10分ごとに呼吸を確認する)
  • 親しい人に電話をかける/かかりつけの小児科医に電話する

赤ちゃんを預ける人(祖父母、上のきょうだい、一時保育、近所の人)にも、 揺さぶりの危険を知っているか必ず確認してください。

📚 読んでおくと役に立つ本

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  • 揺さぶりは、怒りの扱い方の問題として対策するほうが現実的です。アンガーマネジメントの本が直接役に立ちます。
  • 子育て場面に絞った本と、怒りの仕組みそのものを扱う本では、効く場面が違います。
  • 泣きやまない原因が睡眠にあることも多いので、寝かしつけの本も合わせて挙げます。

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