赤ちゃんとこどもの安全ノート › 0〜3か月

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窒息を防ぐ

おくるみの巻き方

上半身はぴったり、下半身はゆったり。寝返りのきざしが見えたらやめる

おくるみは、自分の手足がビクッと動く反射(モロー反射大きな音や体が傾いた感じに驚いて、両手をぱっと広げて抱きつくように動く、生まれつきの反射。生後4〜6か月ごろまで見られる。)で目を覚ましてしまうのを和らげ、落ち着いて眠るのを助けます。ただし安全かどうかは巻き方で決まり、上半身と下半身で締め方を変えます。「上半身はぴったり、下半身はゆったり」が基本です。巻き方は何種類かありますが、ここでは日本で「基本巻き」と呼ばれる方式を図解します。片側 → 足元 → 反対側の順に巻きます。

おくるみの基本巻きの6ステップ。布を動かす向きは矢印で示している。1.ブランケットをひし形に広げ、上の角を中心に向けて下へ折る、2.大人が両手で頭と背中を支えて、折り目に肩が重なる位置に仰向けに寝かせる、3.片腕を体に沿わせ、その側の布を胸の上を横切らせて反対側の体の下へ入れる、4.足元の角を持ち上げ、先端を3でかぶせた側の肩まで斜めに運んで、肩の後ろの折り目に差し込む。下半身が布で覆われる、5.4の布を覆ったまま、もう片方の腕を沿わせて反対側の布を胸の上に巻き、端を体の下へ入れる、6.胸元に指が2〜3本入るゆとりを確かめた完成形
「基本巻き」の6ステップ。矢印が布を動かす向きです。片側 → 足元 → 反対側 の順に巻きます。おひなまき・半ぐるみ・袋型のスワドルは、これとは別の方式です。
  1. ひし形に広げて、上の角を折る

    薄手の正方形のブランケットを、ひし形になるように広げます。いちばん上の角を、布の中心点に向けて内側に折ります。

  2. 折り目に肩が沿うように、仰向けに寝かせる

    赤ちゃんを仰向けに寝かせます。肩のラインが折り目と重なる位置です。頭はおくるみの外に出します。

  3. 片方の腕を体に沿わせ、その側の布をかぶせる

    たとえば右腕を体の横にまっすぐ沿わせます。同じ側(右)の布の端を持って、肩から体にかぶせ、端を背中の下に挟み込みます。

  4. 足元の布を、ふんわり折って肩の後ろに差し込む

    足元の角を持ち、脚を締めつけないようにふんわりと折って、端を、3でかぶせた側の肩まで斜めに運び、肩の後ろにできた折り目に差し込みます。ここをきつくすると脚が伸びたまま固定されます。布の中で脚がM字に曲げられる、ゆるみを残します。

  5. もう片方の腕を沿わせ、反対側の布を巻く

    左腕を体の横に沿わせ、左の布を体に巻き付けます。余った端を背中の下に入れれば、両腕が包まれます。

  6. 巻けたら、ゆとりを確かめる

    胸元に指が2〜3本入るか。布の中で脚がM字に開き、自由に動かせるか。この2つを確かめて完成です。

  • すること:
    胸元に指が2〜3本入るゆとりがあるか
    きつすぎると呼吸がしにくくなります。
  • しないこと:
    脚を締めつけて固定しない
    脚が伸びた状態で固定されると、股関節が悪い位置のままになります。足元はふんわり包むだけにして、布の中で脚がM字に曲げられるゆとりを残します。
  • すること:
    腰から下はゆったりしていて、脚がM字に曲げられるか
    脚をまっすぐ伸ばしてきつく巻くと、股関節脱臼につながることがあります。
  • すること:
    必ずあおむけで寝かせているか
    おくるみをした赤ちゃんがうつ伏せになると、顔を自分で上げられず危険です。
  • すること:
    寝返りのきざしが見えたら、おくるみはやめる
    早い子では生後2か月ごろから始まります。腕を包むタイプのスリーパーも同じタイミングで卒業します。国内でも、生後6か月の赤ちゃんがスワドル使用中に心肺停止となった事例が報告されています。
  • しないこと:
    「おくるみ」と「スワドル」を別物と考えない
    日本では一枚の布を巻くタイプを「おくるみ」、服のように着せるタイプを「スワドル」と呼び分けることが多いのですが、体を包み込む点は同じです。注意点も同じです。
  • しないこと:
    ほどけて顔にかかる布を、寝床に残さない
    ゆるんだおくるみが顔を覆う事故が起きています。
  • しないこと:
    厚着+おくるみ+かけ布団の重ねすぎをしない
    体温が上がりすぎることがあります。汗ばむ、髪が湿る、ほおが赤い、呼吸が速いときは暑すぎのサインです。
  • しないこと:
    重り入り(ウェイテッド)のおくるみは使わない
    胸や肺を圧迫するおそれがあります。

ほかの巻き方との関係

おくるみの巻き方は一つではありません。ここで図解したのは、 日本で「基本巻き」と呼ばれる、一枚の正方形の布で包む方式です。 ほかに、体を丸く包む「おひなまき」、腕を出して下半身だけを包む「半ぐるみ」、 服のように着せる袋型の「スワドル」もよく使われます。

なお、日本の公的機関や学会は、おくるみの手順そのものは公表していません。 示されているのは「脚は巻かない」「あおむけで寝かせる」といった守るべき条件です。 ここでの手順は、日本で広く紹介されている「基本巻き」の順序に合わせました。 順序は資料によって違い、たとえば米国小児科学会は両腕を先に包んで足元を最後に入れる順で説明しています。 どの順でも、守る点は同じです。

  • 胸元に指が2〜3本入るゆとりがあること
  • 脚は巻き込まず、M字に開いて自由に動かせること
  • 必ずあおむけで寝かせること
  • 寝返りのきざしが見えたらやめること

おひなまきを含めた股関節の考え方は、 日本小児整形外科学会の解説にあります。 「否定する立場ではない」としたうえで、脚まで巻かないことを求めています。 同じページから、安全な巻き方の動画も見られます。 図解した手順の原文は 米国小児科学会のページにあります。

🛍 グッズの選び方

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  • 100×100cm以上の正方形を選びます。小さいとほどけやすく、ほどけた布が顔にかかります。
  • 薄手で通気性のよい生地(モスリンコットン目の粗い薄手の綿織物。通気性がよく、洗うほどやわらかくなる。おくるみによく使われる。、ガーゼ)を選びます。厚手は熱がこもります。
  • 適度にしなやかで、巻いた形が保てるものを選びます。つるつる滑る生地や、伸びすぎる生地はほどけます。
  • 毎日洗うので複数枚あると回ります。授乳ケープや日よけにも使えます。
  • 重り入り(ウェイテッド)の製品は選びません。

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